映画「TUGUMI」感想
この映画を観るのは2度目だ。
1度目は映画館。高校生のころだったかな~、試写会のチケットをラジオの懸賞でゲットしたんだっけ?友人と一緒に応募したのに、私一人しか当たらなくって、初めて一人で映画を見た。結構思い出の映画である。
もちろん、原作吉本ばななはちゃんと読んでいたから、映像化されるのでどんなふうになるのかかなり期待して、楽しみにしていた。・・・・けど、やっぱり原作と実写は違うんだと早々に教えられた作品でもあった。
この映画をなんで見直してみたかっていうと、真田広之さんが出演していたからです。
正直、全く覚えてなかった・・・・というくらいこの映画の内容を忘れてしまっていました。学生のころ見た映画なのにね、この忘れっぷりがもうすでに、この映画の興味を物語っていますね。きっともう2度とみることはないだろう・・・・って思っていたんだと思います。当時はね。こうしてもう一度見る理由っていうのも、真田さん目当てだし。
なんか、モノローグとか土地のPVなのか観光PRなのかっていうノリではじまり・・・。原作の世界観とは違うなぁ・・・。これじゃない。
小説での、粋な会話とかあるのにね。言葉を大事にしてない感じがしたんだよね~。
牧瀬さん、もう今じゃ誰それ?っていわれちゃう女優さんだけど、当時は人気あったんだよね~。つぐみ役はわりといいと思う。
まりあ役の中嶋さんもいいし、出てる人たちは別に問題なかったように思う。まぁ、脚本とかが私の好みに合わなかった・・・だけ。
真田さんが、包帯巻いてたり、松葉杖ついているのがなんか、珍しくて楽しめた。
だって、アクション俳優で、めっちゃ動ける人だから、こんな状態になった姿なんて見れないよ。
ただ、やっぱりかっこいいですね。男前です。あまりうまくない牧瀬さんをフォローするかのように素敵でした。でも印象は薄い(苦笑)
海辺で牧瀬さんが真田さんを後ろから抱きしめるシーンは、良かったです。
少女漫画のようにコマワリ見方をすると、素敵なんだけどねこの映画。
いかんせん、つながっていかない・・・。流れが悪い。
最後まで見てから、ちょっとだけ思い出した。つぐみ(牧瀬)がまりあ(中嶋)宛に
手紙を読むところ。ここはようやく、言葉で伝わってくる。そうだったのか・・・。
ってな感じで。もう死んじゃって、遺書みたいな扱いで読むけど・・・。
実際には、ラストで本人から電話かかってくるから生きてるんだけどね。
ここはほっとするところなのだろうが、いまいち感動できなかった・・・。
もう、悔しくなってきたので原作を読み直してみようと思う。
ちなみにこの試写会は会場でプレゼントがいろいろあり、そこで「あきたこまち2キロ」をゲットし、帰りに自転車がパンクし、変質者に遭遇し、帰途にたどり着いた
という苦い思い出もくっついている。
これ見ると思い出すから見なかったのかも・・・・(苦笑)