小説 キャンディ・キャンディ FINAL STORY について
先週、図書館に行ったら、たまたまこの本を見つけました。上下巻どちらとも
あり、ちょっと読んでみようと思って借りてきました。
漫画もアニメも見ていたので、漫画の小説版なのかと思い単純に読み始めました・・
すると、あれ?なんかいきなりポニー先生が病気になってて・・・
もしかして、違う話なのかと思ったら、大人になったキャンディの回想のところ
からのようでした。
なので、借りてきてちょっとわくわくしながら読み進めることができました。
上巻の時点で、大人になったキャンディが愛するあのひとと幸せに暮らしている。
ことは何となく分かってきて・・・、期待しつつ下巻へ読み進もうとしました。
でも、あまりに気になって、下巻を読む前にちょっとだけネットで調べてしまい
うっかり楽しみをなくすところでした。
でも、結局あのひとの名前は出てこず。もやもやしたままで終了。
結局、ネットで誰なのかを調べました。
おかげで、読んでからずっとキャンディキャンディの世界にハマってしまいました。
私は、漫画の最終回があまりに中途半端でもやもやしたままだったので、小説なら
きちんと書いてくれているだろう思って読んだのに・・・またもやもや。
私の個人的な感想である「あのひと」はテリィであったらうれしいです。
作者があとがきに、あのひとのヒントをいろいろなところにちりばめておきましたと
あり、そして、あのひととの話は長い長い物語になる。というところでアルバートさん
じゃ、長くならないよね・・・とか思ったり。
でも、違うとも言い切れない。
この小説をどういう思いで書いたのかがいまいちわかんない・・・。
面白かったし、何度も読み返してしまう小説なのは確かです。
漫画と似て、このもやもや感がいいのかもしれないと思います。なんでも、わかりやすくしてしまうのは、粋じゃないなって思ったり。
物語のアラを探してしまうより、一人一人の頭の中でキャラクターが自由に想像でき
るというのも、読み手側の想像力が高まっていいのではないかな?と思います。
物事を多方面から考えることを学べるし。人の気持ちとか考え方はそれぞれだし。
なんて思います。
いや~マンガ読んだとき私は、テリィがキャンディと別れるのがかなり納得できず、その後、丘の上の王子様がアルバートだって分かっても、キャンディはテリィと別れたばっかでアルバートさんとその後結ばれるってイメージは抱けなかった。主人公のキャンディよりもテリィ側に気持ちが向いてしまっていたから。
キャンディが幸せでいられることが、この話のテーマだと思うので、アルバートさんには家族愛とテリィには恋で違った愛があるんじゃないかな~と考えます。
キャンディとテリィが再び出会い、結ばれていくのはどんな話になるのか、考えるだけで楽しいです。作者はもう書かないと言ってますし、あとはそれぞれの頭の中で・・・
30年前の漫画だから、時代が古くて時々笑っちゃとこもあるんだけど、人を思う気持ちに真剣に向き合い、相手と大切に思う気持ちがたくさんつまっている物語だと思います。
ちなみに脇役で戦死してしまったステアのところはぼろぼろ泣いてしまいました。
漫画でも実は一番感動した。このあとに、アルバートさんの正体が明かされて・・・
アルバートさんがそうなんだって隠してた理由も、テリィと別れたり、ステアが死んだ
っていう方が衝撃だったよ私には。さらに、丘の上の王子様の正体もね。
漫画も読み返してみたくなりましたので、図書館で・・・(購入は無理そうなので)
読んでみようと思います。
ああ、ちょっとテリィに嵌りそう・・・